バイアグラというと誰もが知る「勃起の薬」ですが、正しくはED治療薬といいます。
このED治療薬は世界中にさまざまな種類がありますが、現在日本で認可されているものはバイアグラを含む3種類だけです。
「レビトラ」はそのうちの1つで、バイアグラと比べて即効性を高めつつも食事の影響を受けづらくしたなどの特徴があります。
今回は、このレビトラについて、成分、効果効能、副作用や注意点などを詳しく解説していきます。
レビトラの料金はいくら?
インターネットで「レビトラ 価格」と検索すると一番初めに出てくる浜松町第一クリニックの場合を参照すると、レビトラ1錠当たりの価格は以下の通りです。
・10mg/1,500円
・20mg/1,800円
クリニックによって総額は違う
上記で紹介した価格はごくごく平均的なものといえ、クリニックまたは薬局によって若干の違いがあります。
1錠当たりの価格は同じでも初診料や再診料などが違ったり、そもそも薬の価値(薬価)が違ったりなど理由はありますが、心配であれば事前に価格を調べるなどしてから受診すると良いでしょう。
現在レビトラのジェネリックはありません
継続使用を前提とする場合など、少しでも安く購入するためにインターネット上にある安く販売しているサイト、個人輸入やジェネリックなどを検討することもあるでしょうが、その場合は必ず信頼できるかどうかを確認する必要があります。
個人輸入では、ときにまったく効果がない類似品を購入してしまったり、最悪の場合は人体に有害な成分が含まれる粗悪品を購入して健康被害を被ったりするリスクもあります。
また、信頼性という点でジェネリックは大きなポイントですが、残念ながら現在まだ国内ではレビトラの特許が有効なのでジェネリックは存在しません。
レビトラの主成分「バルデナフィル」ってどんな効果があるの?
有効成分/バルデナフィル(塩酸バルデナフィル水和物)
添加物/結晶セルロース、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール400、酸化チタン、黄色ミニ酸化鉄、ミニ酸化鉄
勃起させる薬ではなく、勃起を補助する薬
レビトラの有効成分であるバルデナフィルには、性的興奮によって起こる勃起を補助する効果があります。
性的刺激を受けると、脳からの指令によってペニスの血管で「NO」(一酸化窒素)が放出され、「cGMP」(サイクリックグアノシン―リン酸)という物質が増加します。
この物質には血管を拡張させる作用があり、そこへ通常よりも多くの血液が流れ込むことで充血するというのが簡単な勃起のメカニズムです。
最終的に「PDE5」(ホスホジエステラーゼ5型)という物質がcGMPを破壊して勃起が治まるのですが、EDなどが原因でPDE5が増えすぎてしまうと、勃起しない、しても持続できない状態になってしまうため、レビトラの有効成分バルデナフィルの効果でPDE5の働きを阻害して勃起力を向上させます。
ED治療薬を服用すると、常に勃起が治まらなくなってしまうと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはないので心配いりません。
バルデナフィルの効果は、増加したcGMPを減少させるPDE5の働きを阻害することであって、強制的に勃起させるようなものではないため、まずは性的興奮によって勃起を起こす必要があります。
レビトラを服用したから勃起するのではなく、レビトラの効果で勃起が“異常に”治まる状態を解消するだけです。
レビトラは効きが早く飲むタイミングに困らない!
注目すべき特徴の一つとして、レビトラは「即効性のあるED治療薬」と呼ばれていることがあります。
国内認可3種のED治療薬の中では最も効果が発現するまでの時間が短く、空腹時には20分足らず(バイアグラの場合は空腹時でも30分程度)で効き始めます。
食事の影響を受けづらいが注意も必要
バイアグラと比べると食事の影響を受けづらい特徴もありますが、あくまでも影響が少ないだけであってまったく受けないわけではないので注意が必要です。
ちなみに「バイエル製薬」の資料には、「標準的な食事の影響は受けない」と記載されていて、この範囲を超える場合は影響を受けることが分かります。
標準的な食事の考え方ですが、同資料によると「総エネルギーの脂肪割合30%以内」となっていて、少々分かりづらいですが「すき家の牛丼中盛りは大丈夫だが、吉野家の牛丼並盛はダメ」というくらい微妙なので、“空腹時に服用し以降に食事を摂るか、食後2~3時間後に服用する”ということを意識すると良いでしょう。
そもそも効果発現が早いこともあって、それこそホテルインの直前または直後に服用して愛撫で時間を稼ぐといった方法も可能なので、あまり意識しすぎる必要はありません。
レビトラの作用時間は5~10時間
効果が持続する時間は、バルデナフィルの配合量によって異なります。
現在処方されるレビトラには10mgと20mgがりますが、持続時間の目安は以下の通りです。
・10mg/5時間ほど
・20mg/7~10時間ほど
少々早く飲んでしまっても十分に対応できるくらいの持続時間はあります。
ただ、先にも書いた通り食事の影響を受けることに加え、その日の体調や体質でも持続時間が前後する可能性があります。
レビトラ使用時にはほてりや頭痛などの副作用も
レビトラ服用時に起こる可能性がある副作用は、基本的にバイアグラと同じような症状です。
・顔のほてり、
・目の充血
・頭痛
・動悸
・鼻づまり
これらの症状、特にほてりと充血は9割以上の人に発現するとされ、ある意味「レビトラが効き始めた合図」といえるでしょう。
もし頭痛が強めに現れてしまう場合には、市販の頭痛薬を併用することもできます。
気になる場合は医師へ相談
これらの副作用は、基本的にレビトラの効果が切れるとともになくなりますが、稀に効果が切れた後も続く場合があります。
症状の程度も含め個人差があるため、特に長く副作用が続く場合など心配な場合は医師へ相談しましょう。
レビトラ使用時の注意点
・有効成分「バルデナフィル」
・1錠当たり1,500~2,000円程度
・1日1回の服用とし、24時間以上の間隔を空ければ連日使用できる
・効果発現までは30分~1時間程度
・食事の影響は少ないが、安定した効果を得るためにも空腹時に服用する
・副作用は効き目の合図と考えて良いが、気になる場合は医療機関へ
また、レビトラと一緒に服用できない薬(併用禁忌薬)もあります。
HIV治療薬、抗真菌薬、抗不整脈薬などが該当しますが、持病や常用している薬などがある場合はよく確認しましょう。